日々の音色とことば:

移転しました。新URLはhttp://shiba710.hateblo.jp/です。ここは更新されませんがアーカイブを置いておきます
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Fuji Rock Festival '13 3日目感想&関連動画まとめ

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フジ3日目


続いて3日目。うすうす感じてたんだけど、去年に比べると、やっぱり人少なかったね。渋滞や行列や混雑がなくて快適に過ごせたのはイチ参加者として嬉しいんだけど、グリーンの前方がぎっしりと盛り上がってる風景も好きなので、ちょっと複雑な気持ち。あと、ちょっとずつ年齢層が高くなってるのが気になった。

英米だけじゃなくヨーロッパやアジアや南米やオセアニアも巻き込んでグローバル/グローカル化する「洋楽」と、その一方でアイドルやアニソンやボカロも含めガラパゴス的な独自進化を遂げている00年代中盤以降の「J-POP」という見取り図はこのブログでも何度も書いてきたことだけど、そういう状況の中で、フジの立ち位置も少しずつ変わってきてるんだな、と思ったり。


■WILKO JOHNSON 14:00〜 GREEN STAGE



昨日は遅くまでいたので、朝寝坊。ヨ・ラ・テンゴの途中からウィルコ・ジョンソンへ。末期すい臓がんのため、これがおそらく最後の来日になるだろうという彼。でも、なんか、そういうセンチメンタリズムじゃなくて、純粋に「楽しいロックンロールライヴ」として騒いではしゃいでる感じのお客さんも多くて、ステージもすごくエネルギッシュで、すごくいい風景だなと思った。



上は今年1月に東京・南青山で行われたチャリティーライヴの模様。「富士映劇」でも上映され、8月1日にはDVDとしてもリリースされる。

Wilko Johnson Tokyo Session 2013 AT RED SHOES
http://www.sockettv.org/wilkojohnson/

ジョー・ストラマーも、忌野清志郎も、フジロックにゆかりのある沢山の人たちが亡くなっていった。ウィルコ・ジョンソンと言えば当然思い出すアベフトシも。人の命が失われるのは寂しいことだけれど、それを思えば、こんな風にフェアウェルパーティーなムードで見送れるのは、幸せなことかもしれないかも。

■加藤登紀子& THEATRE BROOK –半生記ロック



土砂降りの雨。昨日でレインウェアの防水性能が落ちていたのを実感したので、たまらずオアシスエリアに避難。でも、しばらく経ったら、雨が上がった。素晴らしい。

ステージに戻ると、シアター・ブルックの新作『最近の革命』から、二人のデュエット「愛と死のミュゼット」。MCでは「私、ミック・ジャガーと同い年なんよ」というパンチラインも飛び出す。

今年は、ビートルズ、ストーンズのデビューから50年で、それと入れ替わるようにしてエディット・ピアフが亡くなったという話から、エディット・ピアフの“愛の讃歌”。そして、ラストに披露したのは、9月に公開される映画『キャプテンハーロック』の劇中歌として作ったという新曲「愛はあなたの胸の中に~L'amour dans ton coeur~」。これがかなり壮大な、胸を打つ曲。

夏木マリにしてもウィルコ・ジョンソンにしても加藤登紀子にしても、格好いい60代の姿を観れるというのは、このフェスの最近の魅力なのかも。

■MUMFORD & SONS 17:30〜 GREEN STAGE






1日目はRHYE、2日目はビョークだったけど、3日目は彼らがベストアクト。ほんと最高だった。上の動画を観てもわかる通り、英米やヨーロッパでは大合唱を巻き起こしてるバンドで、それこそグラストンベリーではストーンズ、アークティック・モンキーズと並んでヘッドライナーを任されているくらいの「格」のバンドで。この光景に比べると、やっぱり人の少なさは、初来日だからしょうがないかもしれないけど、勿体無いなと思った。

音源で聴くとフォーク〜カントリーなテイストだけど、ライヴで見ると完璧にダンスミュージックなんですよ。しかも僕がすごく好きなタイプの、泣き笑いで踊る感じのダンスミュージック。途中でドラムを叩いてた曲以外は、リズム楽器は基本的にヴォーカル&ギターのマーカス・マムフォードが、歌いながら足で踏んでるバスドラ一個だけ。なのに、あれだけ踊らせるグルーヴを叩きだすもんだから、ほんと凄い。曲によってはホーン隊やコーラスをサポートに招いて、分厚いサウンドを作り上げる。

最初は後ろのほうで座って観てたんだけど、我慢できなくなって途中から前に行ったのだった。途中でレッド・マーキー終わったばかりのHAIMがゲストに出てきて可愛かった。ラストにやった「アイ・ウィル・ウェイト」は、ちゃんと大合唱を巻き起こしてた。完璧にアンセムだった。


■VAMPIRE WEEKEND 19:20〜 GREEN STAGE





いやあ、風格という感じでした。前にフジロックで観たときには線の細さみたいなものが見えたヴァンパイア・ウィークエンドだけど、貫禄が増してる感じ。

「A-PUNK」でギターの弦が切れたときなんて、「そのまま続けて!」なんてビートをキープして、オーディエンスも手拍子しながらそれに乗って、しばらくして準備ができてから曲に突入するという強心臓を見せてたし。

ただ、どうしてもこの出順だとマムフォードと比べちゃうよなあ。個人的にはマムフォード・アンド・サンズが最高だっただけに、その高いハードルを超えてこない感じだった。


■DAVID MURRAY BIG BAND Featuring MACY GRAY 21:00〜ORANGE COURT





いやあ、楽しかった。ビッグバンドは門外漢だけど、世界中のジャズフェスで喝采を浴びてるのも納得のプレイ。実は先週にやった北海道の野外フェス「JOIN ALIVE」でも見ていて、そこは邦ロックの若いお客さんが中心だから彼らにとってはめちゃアウェーだったと思うけれど、それでも音を聴いて集まった人を盛り上げていて、もう一度観たいと思ったのだった。

そして、「今世紀最高のディーヴァ」と紹介されてたメイシー・グレイのエンターテイナーとしての能力に脱帽。何度も衣装チェンジしてステージに出てくるんだけど、そのたびに、あっという間に場を掌握してしまう。「もっと!」「声が小さい!」って、シンガロングを巻き起こす。

最後の方では「You Gotta Get Down!」って客全員しゃがませてから「Up!」ってジャンプさせるの5〜6回くらいやってたけど、それはさすがに、3日間山道歩いてきたフジロッカーにガチでスクワットさせるの酷すぎると思ったよ


■THE XX 22:25〜WHITE STAGE





動画は今年のグラストンベリーから。

デヴィッド・マレーが終わってホワイトに向かうと、すでにTHE XXは終盤。ちょっとしか観れなかった。でも一番好きな「エンジェルス」聴けてよかった。

完璧に張り詰めた、でも優雅な、ミニマル・ポップ。疲れは最高潮に達していて、椅子に座ってぐったりと目をつぶりながら味わってました。

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Fuji Rock Festival '13 1日目感想&関連動画まとめ

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fuji20131日目

フジロック、今年も楽しかったです。でも、去年みたいに3日間晴れとはいかなかったな。雨足が強くてつらかった。けどまあ、それもフジらしいというか。そういうわけで、3日間の雑感を1日ずつ書いていきます。

まず、去年までとの大きな違いは、会場全体で電波環境が大きく改善されてたこと。

会場ではほとんど電波が入らず。グリーンステージやオアシスだったらまだしも、ホワイトより奥に行くとほとんど圏外。僕の使ってたのはauだったんだけど、どうやらdocomoやソフトバンクも相当繋がりにくい状況だったみたい。

Fuji Rock Festival '12 1日目感想まとめ - 日々の音色とことば:
http://shiba710.blog34.fc2.com/blog-entry-508.html

これは去年に書いたことだけど、今年のauはグリーンステージでもオレンジコートでも、LTEが快適に繋がった。おそらく中継車を出してたんだと思います。以下の記事によるとソフトバンクもdocomoも快適だったみたい。

【特集】<フジロック‘13>開催直前の現地からレポート! スマホの電波状況もチェックしてみました #fujirock | Qetic
http://www.qetic.jp/music/frf13-genchirepo/101345/


てなわけで、今年は3日間ツイートしたことをもとに、オフィシャル動画紹介しながら、雑感まとめます。

■ PEPPERTONES 12:50〜 RED MARQUEE 



最近、とある人から「韓国インディー渋谷系シーンが面白い」と教えてもらって、Lucid FallとPEPPERTONESというバンドがなかなか良くって、へーそうなんだと思ってたらRED MARQUEEに出てたので観にいった。



収穫だった。お客さんは全然いなかったけど、下北沢インディーファンクラブとか出たらもっと人気出そう。メンバーのルックスとファッションが軒並み「デトロイト・メタル・シティ」の根岸崇一みたいで、それも好感度高かった。マッシュルームカットに黒縁メガネにボーダーのカットソー。

「DMC」は、日本の00年代において90’s渋谷系の「オリーブ」的なファッションセンスが笑いの対象になっていることを残酷なまでに示してしまったわけだけど、そういう歴史の経過とか一切なしに、「他国からの視点」で再解釈されたネオアコ/ギターポップ。だから、日本の「ポスト渋谷系」な人たちのセンスと比べても、すごく純粋培養感がある。

台湾とか、インドネシアとか、東アジアの「渋谷系チルドレン」は調べれば他にもいるらしい。面白そう。

■RHYE 15:10〜 RED MARQUEE



凄かった。この日のベストアクト。



(動画は今年にThe Fortressでやったライヴの模様。でも顔は見えない)

顔を出してない匿名的なユニットだし、声はシャーデーみたいなシルキーな感じだし、音源だけ聴いたときは、てっきり女の人だと思ってたんですよ。内向的で潔癖なネオ・ソウルなんだろうな、って。でも全然違った。

まず、あれだけセクシーな歌声なのに歌ってるのは男二人だった。公開されてるプロフィールを急いで見に行ったら、マイク・ミロシュとロビン・ハンニバルという二人。マイクの方がイケメンで長身で、黒いピッタリしたTシャツを着て身体をくねらせて歌う。で、音源のベッドルーム・ミュージックな感じとは全然違って、ライブはすごくアグレッシヴ。バイオリンやチェロやトロンボーンも加えた生バンド編成で、最後はパーカッション叩きまくってアグレッシブなインタープレイ。

もう、めちゃめちゃ上手い。音源だけだと潔癖な印象が強いけど、ステージは肉体的。

かなり鳥肌でした。


■ MY BLOODY VALENTINE 17:30 GREEN STAGE





これはイマイチだった……。

まず音が小さかった。バランスもそんなに良くなくて、歌声が聴こえてこない。ミックス自体は前に観た時とそんなに変わらないんだけど、ギターの音がビリビリこないと、すごく小じんまりとしてしまう感じだった。最後のノイズビットも、「あれ?」と思うほど衝撃が来なかった。

すごく好きなバンドなんですよ? 新作からドラムンベース「Wonder2」をやってくれたのも嬉しかったし。それでも、ちょっとモヤモヤする気持ちは残ったな。

2008年まで「伝説」だったマイブラが、得体のしれないままで「現在」であり続けてきたマイブラが、少しずつ「過去」になっていくかのような……。



■ Chara 18:20〜 RED MARQUEE






で、マイブラ終わりのモヤモヤした気持ちを吹き飛ばしてくれたのがCharaだった。まずバンドの出す音がよかった。シューゲイザーを正しく受け継いでる感じだったというか。出演アクトの正式名称は、Chara x Yusuke Kobayashi (THE NOVEMBERS) x KenKen (RIZE) & [Shinji Asakura x Rio x Masaki Narita]。バックバンド扱いじゃなくて、6人組のバンドとしての出演だったわけだ。

THE NOVEMBERSの小林祐介とのハーモニー、二つの歌声が“静”と“動”で溶け合うのもすごくマッチしてたと思う。特にラスト2曲、「ようちゃん(吉村秀樹さん)に捧げます」とやった「タイムマシーン」と「やさしい気持ち」が琴線に触れまくりだった。



■ SKRILLEX 22:00〜 WHITE STAGE





ぽつぽつと雨が振り続けていたけれど、グリーンステージで30分前にナイン・インチ・ネイルズが始まった頃から、だんだん雨足が強くなってくる。雷がバリバリ言い出して、夜10時にはすっかり豪雨に。

で、スクリレックス。これまた凄かった。ステージには戦闘機みたいな、ガンダムみたいなセット。お客さんの盛り上がりも熱い。上の動画はメキシコでのライヴドキュメンタリーなんだけど、そこにも出てくるクレイジーな熱狂がそのままある感じ。

で、稲妻がそこかしこに落ちてそのたびに空が光るんだけど、それがレーザーの演出とあいまってすごく派手なことになってる。楽しかった。楽しかったが、これはこちらの体力の問題だったな。かなり疲れてたので椅子で座って観てたら余計にぐったりしてしまった。万全な状況でもう一度観たい。

■ NINE INCH NAILS 21:30〜 GREEN STAGE





この日のライヴ映像がフルサイズで公開されてた! 

上に書いた通り僕はこの日スクリレックスを選んだので、NINは観てません。でも沢山の人が今年のフジのベストアクトに上げていたし、今回のNINのライヴは2013年のフジを象徴するアクトのうちの一つだったと思う。フジロックでは初となる「YouTubeでリアルタイム生配信」が実現したことも革新的だった。

ちなみに、現地で「今日のライヴYouTubeで観れるらしいよ」と話題にしたら、何人かの人に「え? YouTubeで観れるんじゃ、お客さん、わざわざ苗場まで来なくなっちゃうじゃん」と言われた。僕は、まったく逆だと思う。ソーシャルメディア上で簡単にコンテンツを共有できるようになればなるほど、「現場」の持つ力が上がるのだ。

というか、すでに海外ではそういう結果が出ている。コーチェラ・フェスティバルは2011年から3日間のステージをYouTubeでウェブキャストしている。そのことでお客さんが減ったか?というと、結果はまったく逆。2012年からは2週間同じラインナップが並ぶ3日間×2の計6日間のフェスに規模を拡大し、それでもチケットは即完売。もちろんチケットの人気はブッキングの良さっていうのもあるとは思うけれど、「日帰りで帰れない場所での開催&ステージの生配信」という施策が確実にフェスのブランド力を上げている側面はあると思う。

是非フジも乗り出してほしいと思う。


あけましておめでとうございます/紅白について

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あけましておめでとうございます。

2012年の年末は、カウントダウンライヴには行かず、家で紅白歌合戦を観ていました。久々にじっくり観た。面白かった。それぞれの短い持ち時間にいろんな演出とドラマが凝縮されていた。

最初に痛感したのは、これは今年に始まったことじゃないけれど「多人数が踊る」ということのシンプルな強さ。AKBにジャニーズと、日本のポップカルチャーの主流がそこにあることが一目瞭然だった。ディズニーと嵐とAKB48とPerfumeが共演したメドレーは、ある意味現時点のキャラクター文化の頂点を見せつけられたような説得力もあったし。あと、それに対してのオルタナティブとしてきゃりーぱみゅぱみゅの”ウィアード・ジャパン”なセンスも最高だった。番組的にも、背景の映像の見せ方や遠隔操作のサイリウムなど演出面のテクノロジーも進化していて、目が離せない。

そして、グッときたのはももクロと美輪明宏さんだった。




とか言って面白がってたのは、まだまだ序の口だった。

ももいろクローバーZは“行くぜっ!怪盗少女”で、結成から4年間の物語を数十秒の間に込めた。曲の後半、5人ではなく、すでに脱退した早見あかりを含む6人の名前をコールしたときの鳥肌感。ファンなら一瞬でその意図を把握するだろうし、知らなかった人も気になって検索したらドラマが押し寄せてくる。しかも、番組制作サイドはそのことを言葉で一切説明することなく、しかし青色の照明やリボンの演出、巧みなカメラワークでその物語を補強している。(これには気付かなかった!)










そして美輪明宏。数十秒にわたる暗転の後、シンプルな衣装に、黒髪。スポットライトもカメラも一台。「観るものを飽きさせない」ための演出がひたすら続いたあとに、その対極の見せ方で浮かび上がった歌の迫力と描写力。圧巻だった。

もちろん、他にも目を離せない場所は沢山ありました。いきものがかり、も。タクヤさんいいこと言うなあ。

いきものがかりの「風が吹いている」がすごいのは、やっぱり最後の「La La La…」っていうコーラスのところだと思う。あれを入れるのは相当な勇気がいるでしょ。作り手が「これは壮大なスケールの曲ですよ」ってことを自ら宣言してるわけだから。普通だったら気恥ずかしくてそんなことできないし、さりげなく作った小品ですって言ってたほうがどんだけラクか。

でも今のいきものがかりの3人にはそれを引き受ける覚悟と勇気があって、国民的な名曲を作ろうっていう馬鹿みたいな目標を掲げて、本当にあの名曲を作ってしまった。実際、曲自体もあの壮大なコーラスに耐えるだけの強度を持ってて、紅白歌合戦のクライマックスで歌われて、老若男女を感動させてるっていう事実。それをあの、どっから見ても普通の姉ちゃんと兄ちゃんたちが成し遂げてるっていう奇跡。ほんとにすごいと思う。



いきものがかり「風が吹いている」について – TAKUYAONLINE
http://d.hatena.ne.jp/takuya/20130101/1356975904


最近いろいろ考えていたわりに上手く言葉にできなかったというかモヤモヤしてたところがあったけれど、紅白を観て少しわかったというか、考えが変わってはっきりしたところがあって。

僕はもう、何かを揶揄したり叩いたりするような物言いには与したくないなあ、という思いがあるのですよ。だって日本の音楽シーン、面白いから。紅白ではAKBもPerfumeもきゃりーぱみゅぱみゅも、ももクロも嵐もいきものがかりも、それぞれのやり方で「国民的番組」のパッケージの中で勝負するポップカルチャーとしての強度を高めていて、一方で美輪明宏さんとか矢沢永吉さんとか(紅白には出てなかったけど)桑田佳祐さんみたいな圧倒的な存在がいて。で、今年は行けなかったけれど、幕張メッセの「COUNTDOWN JAPAN 12/13」は10回目にして過去最高となる4日計15万5000人を動員していて。ボカロやネットレーベルもさすがに全部は追いきれてないけど凄いなあと思う動きは沢山あって。多様性があって熱量が点在しているなら、それは素晴らしいことなんじゃないかと思うんだよね。

そんなわけで、今年もよろしくお願いします。最近は「働く」ということとか、「価値」ということについてもつらつらと考えていたので、2013年はもうちょっと幅広く、考えたことをブログに書いていきたいなと思ってます。言い忘れないうちに。


Fuji Rock Festival '12 3日目感想まとめ

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3日目も快晴。いやあ、人が多い! 今までにないほどの人出だと思うな、これ。苗場に向かう道もかなり渋滞していて、駐車場を降りて会場に入ると、もう昼を回ってた。この時点で、今日一日が行列や混雑を抜けてどう快適に過ごすかというテーマが決定。

グリーンステージにつくと、初っ端のギャラクティックの終盤。これがもう、笑うくらい盛り上がってる。前方の通路前はぎっしりの状況で、しかもかなりの人が踊りまくってる。日曜の朝イチのグリーンステージって、もっとのんびりムードな印象じゃなかったっけ? 転換時もこんな感じ。



■toe 14:00〜 グリーンステージ



で、楽しみにしていたtoe。これも予想以上の人出。素晴らしい。こういうオルタナティブなバンドがメインステージを堂々とつとめて、しかもきっちりと受けるというのは、フジロックならではだと思うな。ゆるゆるなトークから、1曲目は“グッドバイ”。オリジナルバージョンだと土岐麻子さんが歌ってる曲だけど、ちょっと歌声の響きが違う。誰だろう? 曲終わりに紹介された。ACO、とのこと。うん、ぴったり。この透明感、たまらない。

で、続いては新作『FUTURE IS NOW EP』から、ACOが参加したナンバー“月、欠け”。toeのアコギの音色は、ガットギターなのかな、すごく柔らかくてエモーショナルで、キュンキュンするんだよねえ。鉄琴の音色もハマってる。ドラムも、なんというか,粒が立ってる感じがする。平面的なベタッとした音じゃなくて、ツヤっとした光沢感と丸みのある音によるアンサンブル。そういうところが好き。

というわけで、ボーカルナンバーはここまで。後半は、エフェクティヴなギターを活かして轟音に上り詰めていくような曲調。そしてやっぱり人が多い! toeでここまでグリーンステージがぎっしりになるとは。ちょっと感慨深かった。

■YAEL NAIM オレンジコート 15:10〜





ノーチェックでした。行きの車の中で友達に「いいっすよ、これ」とCDを聴かせてもらって「おお、いいね」ということになってオレンジコートへ。考えてみたらこの3日間で初のオレンジだ。

アコースティックギターを抱え、ベースとドラムを従えたシンプルな編成で登場。みずみずしい。

MacBook AirのCMソング“New Soul”で有名になった彼女だけど、あの曲のポップな風合いとは違ってアルバムにはダークでサッドな曲もあって、そっちのほうが僕の好み。ポーティスヘッドに近い感じもあるし、(いい意味で)垢抜けてないラナ・デル・レイといった感じもある。特に“Too Long”という曲が好き。

■quasimode 17:00〜 オレンジコート





そのままオレンジにて、クオシモード。よかった。思わず踊っちゃった。基本的なスタイルはクラブジャズなんだけど、盛り上げ上手なもんで、お洒落な心地よさよりも、ひたすら熱い。お祭り騒ぎの空間を作っていく。

ドラム、ウッドベース、ピアノ、サックス、トランペット、そしてパーカッションという編成。演奏が抜群に巧いのは大前提として、サービス精神があるんだろうな。だからお客さんもどんどん上がっていく。最後の曲が特によかった。


 ■EXPLOSION IN THE SKY 18:20〜 ホワイトステージ





ホワイトへ。アヴァロンから坂を降りると聴こえてくる、あのギターを掻き毟るように奏でる音。轟音。もう始まってた。MONOと向こうではレーベルメイトだったこともあるし、スタイルはすごく似ている。

僕は好きなんです、彼ら。

これに関しては、中毒みたいなものと言ってもいいのかもしれない。ぶっちゃけ、方法論の目新しさという意味で言ったら、たいしてないのも事実で(対してMONOは圧倒的に新しかった)。ゆったりとしたアルペジオや静謐なフレーズで、まるで積み木を高く高く積み上げていくかのように“抑制”の音色を積み重ねいって、そのうちにボルテージがどんどん上がっていって、そしてある箇所でそれを全てなぎ倒すような轟音の濁流のスイッチを入れる。ファズを踏む。ドギャーンと爆音がアンプから放出されて、あたりを真っ白に塗りつぶす。

どんな曲でも、もう展開は予想できてるんだよね。そういう意味では予定調和と言ってもいい。

でも、わかっていても、あのドギャーン!で、うっひゃーと嬉しくなってしまう。そういう意味で、僕にとっては嗜好品のような音楽。MONOが全然違うアプローチに挑戦していただけに、そこが際立った感じ。


■RADIOHEAD 21:30 グリーンステージ





一曲目、いきなり“ロータス・フラワー”。鳥肌。毛穴がゾワゾワするような、それでいて気持ちよく踊れるような、ブレイン・ダンス・ミュージック。今のレディオヘッドの真髄ってここにあるんだよなあという始まりでした。

実は『イン・レインボウズ』と『キング・オブ・リムズ』というここ2作はそれほど聴き返すことのなかったアルバムで、おそらくライヴもそこからの曲が中心になるだろうから、どうかなあとか思ってたんだけど。でも、実際に観ると、やっぱりバンドの演奏に「凄み」のようなものがあった。アトムス・フォー・ピースを経て、完全にバンドのグルーヴに対する考え方が変わった感じ。

冷たい感触のある、それでもバキバキに覚醒していくようなビート。これだけ身体に働きかけてくるフィジカルなグルーヴがあるのに、レディオヘッドの音楽って“みんな”の感じが全く無くて、そこがいい。たとえばデヴィッド・ゲッタみたいな、EDM(=エレクトロニック・ダンス・ミュージック)といわれる今のダンス・ミュージックによくあるスタイルって、「共有」が一つのキーになってると思うんだ。ブレイクで一回落として、そこから溜めて溜めて、4分から8分から16分、32分音符へと刻み方を細かくしていって、テンションを徐々に上げていって、ドカーン。ヒュー! みたいな。どこで盛り上がるべきかがわかりやすく提示されるから、数万人がそのピークポイントを共有できる。それがEDMの楽しみ方。それはそれですごく好きなんだけど、レディオヘッドのやってることは、まったく真逆。ひたすら踊れる音を鳴らしてるんだけど、わかりやすい盛り上がりどころを提示しない。メロディの抑揚やビートの強弱や、そういうダイナミクスで共有ポイントを設定しない。だから、それこそノエルがやった“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”の大合唱とは別で、数万人がいるのに、それぞれが一人だという感触がある。

そういうことを前半で思ってました。

それにしても、全23曲、結構なサービスのセットリストだったと思います。それこそ最近の2作押しでひたすらくるかと思ってたくらいだから。

セットリストは以下。

1.Lotus Flower
2.Bloom
3.15 Step
4.Weird Fishes/Arpeggi
5.Kid A
6.Morning Mr. Magpie
7.The Gloaming
8.Separator
9.Pyramid Song
10.Nude
11.Staircase
12.There There
13.Karma Police
14.Myxomatosis
15.Feral
16.Idioteque
En:
17.Give Up the Ghost
18.You and Whose Army?
19.Planet Telex
20.Everything In Its Right Place
21.Reckoner
En2:
22.Bodysnatchers
23.Paranoid Android


“キッドA”も“ピラミッド・ソング”も “カーマ・ポリス”もやった。そしてトム・ヨークのMCも終始ゴキゲンだった。ゴキゲンというか、ちょっと「向こう側」に一歩踏み越えてしまっていたような……(笑)。「いらっしゃいませ〜!」なんて居酒屋店員っぽく突然叫んだり。

で、本編は“イディオティック”で終わり。アンコールは4曲。個人的には“エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス”が彼らの中では一番好きな曲なんで、それが終わった時にすでに満足感で一杯でした。すでに、終演の時間にもなっていたし。よーし、混雑を避けるために、早めに片付けて駐車場に向かうか、と。

そしたら、まさかのダブルアンコール。ラストは“パラノイド・アンドロイド”。いやあ、素晴らしかったです。堪能しました。



そういえば、開演前に「レディオヘッドまであと○分! トム・ヨークまであと○分! ヒュー!!」って、1分毎にカウントダウンして歓声をあげてた若者が隣にいたんだけど、いざ始まったら3〜4曲目あたりでもう座り込んで煙草吸ってた。本編終わって横見たら、膝抱えて爆睡してた。

まあ、フェスの楽しみ方は人それぞれってことで(笑)。

※追記 「エレクトロニック・ダンス・ミュージック」への捉え方が大雑把すぎるという指摘をいただいたので、ちょっと書き直しました。


FUJI ROCK 持ち物リスト(個人用)

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(※この記事はフジから帰宅後に書いてます)

考えてみたら、フジ出発前っていつもバタバタで、原稿の〆切抱えながら荷物のパッキングして、
そのせいで忘れ物したりして、いつも後悔するんだよなあ。
しかも毎年「フジロック 持ち物リスト」とかでググったりしているし。
ちゃんと記録に残しておこうと思いました。
下のリストはあくまで個人用です。

衣類+基本装備



  • チケットと駐車券
  • Tシャツもしくはカットソー4~5枚
  • パンツ、靴下 それぞれ4~5枚
  • ジーンズ2本、ハーフパンツ2本
  • 帽子
  • 眼鏡&コンタクトレンズ
  • サングラス
  • レインウェア上下
  • 軽めの長袖パーカー
  • 靴(防水のトレッキングシューズ)
  • カバン(リュックサック+ミニショルダー)
  • 折り畳み椅子
  • シートもしくはアルミマット

タイムテーブル




小物系


  • ジップロック S3枚(携帯、充電池、ガジェットを入れるもの)
  • 同 L3枚(長袖パーカーとタオルを入れるもの)
  • 防水ファイルケース(資料、タイムテーブルなど入れる)
  • メモ帳、筆記具
  • ヘッドライト
  • 乾電池(持っていくものに電池がちゃんと入ってるか確認、なければeneloop補充)
  • 防水スプレー

アメニティ系


  • ハンドタオル3~4枚
  • 歯磨き
  • 髭そり
  • 垢擦りタオル
  • 日焼け止め
  • 虫よけスプレー
  • 除菌ティッシュ
  • 常備薬、特にあせもや肌荒れ

熱さ対策グッズ系


  • アイスリュック+保冷剤
  • シャツクールスプレー
  • 冷やロン

ガジェット系


  • PC
  • カメラ
  • 充電コード各種
  • 電源タップ
  • 現地取材ある場合はICレコーダー

あると便利かも?


  • 水筒
  • カラピナ
  • 足の疲れとりシート
  • 携帯食(魚肉ソーセージが好み)


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