日々の音色とことば:

移転しました。新URLはhttp://shiba710.hateblo.jp/です。ここは更新されませんがアーカイブを置いておきます
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FLEET「Cipher サイファ」と「初音ミクにみる新たな文化」について

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3年ぶりのアルバム『TRANSIT』をリリースしたFLEETこと佐藤純一が、そのリリースと時を同じくして、ボーカロイドによる楽曲“Cipher(サイファ)”をニコ動で発表している。



アルバム『TRANSIT』は丹念な打ち込みとバンドサウンドを融合させた、ひんやりとした感触を持ったエレクトロ・ポップに仕上がっている。もちろん、彼自身の歌声がフィーチャーされている。どうやら楽曲自体はかなり前に完成していたもののようで、“Cipher(サイファ)”はそれを経て公開したものということになる。コメントでは様々な角度からの意見が見られ、“荒れている”かのようにも見える。しかしそれは、ある種の問題提起として曲を投下した彼自身が狙ったことでもあるのだと思う。

そのへんの経緯は、「初音ミクにみる新しい文化」と題したCINRA.NETのインタビューで語られている。

togetterでtwitterでのやり取りをまとめた
「初音ミク文化論:身体性なきボーカロイドの跳躍」
というテキストも公開されている。

彼がどういうことを考えてボーカロイドのシーンに身を投じたのか、詳しくは上記のテクストに書かれている。同意できるところは多い。ただし、

"普通の音楽は、アーティストが発信する物語だけじゃないですか? もちろんみんなが共感するすごいアーティストはこれからも出てくると思うけど、出てきにくくはなっている。"


という認識には「そんなことはないよ?」と強く言いたいけれども。新しい形で強い共振を生む物語を発信することができるアーティストは現に出てきているし、そういうアーティストがマスメディア主導のプロモーションに頼ることなく「出てきやすくなった」のが今の時代だと僕は思う。

 まあ、それはいいとして。バンドシーンとボカロシーンの間にある「垣根をなくしたい」という彼の意識については、異論はないし、応援したいと強く思う。

今は文脈を共有してないじゃないですか? お互い別の文脈があるんだっていうことを、当たり前のこととして認識できるようになれば、変わっていくんじゃないかなって。無理やり一緒に何かをやるとか、まとまろうとかじゃなくて、根本的な理解を促していくっていう。



というところも。

ボーカロイドというカルチャーについては、思うことは沢山あり、それはおいおい。


TRANSITTRANSIT
(2011/01/26)
FLEET

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書評『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』

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ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていることネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること
(2010/07/23)
ニコラス・G・カー

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"本、新聞、テレビ番組、ラジオ番組、レコード、CDのなかに、知識や文化の未来はもはやない。"



"ウェブを検索するときわれわれは森を見ない。木さえ見ていない。枝や葉を見ているのだ。"




ずっと読もうと思っていたニコラス・G・カーの『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』を、ようやく読んだ。すごく共感することの多い本だった。

ブログやニュースサイトを読み、twitterの新着をチェックし、メールに返信し……と、インターネットから情報を得ていると、素早く、マルチタスク的に情報を処理する能力は飛躍的に拡大する。仕事においてもプライベートにおいても「チェックする」情報の量は膨大に膨れ上がり、それを断片的にかつ高速に消費していく。その流れは最早覆すことはできない。

しかしその一方で、インターネットに長く触れていると、「熟慮する」「深く感じ入る」ということが、どんどん出来なくなってくる。長い本を読んだり、音楽や絵や映画をゆっくりと堪能したり、そういうことが以前に比べて難しくなってくる。一つのことに集中できなくなる。

これは僕自身が日々感じている実感でもあるし、きっとネットに触れている人なら同じように感じる人も多いだろう。(たとえば、テレビでサッカーを観戦しながら感想や実況をtwitterで呟いたり他人の呟きを読んいる人は、単にテレビを見てるよりも、倍以上の情報を同時的に処理しているわけだ。で、それに慣れてしまうと、ただテレビを見ていることが“手持ち無沙汰”に感じるようになる。)

この本には、そういう変化が何故起こったのか、西洋の歴史と最新の脳科学を踏まえて、丁寧に書かれている。それは、インターネットに触れていることで、脳のあり方が変容しているからなのだという。処理速度とマルチタスキング能力は格段に向上しているが、その一方で集中力が減退している。そういうことを、科学的な知見を交えて書いている。

原題では、それを象徴する言葉として『shallows』(=浅瀬)という言葉がタイトルに冠せられている。それを考えると、『ネット・バカ』という翻訳版のタイトルは、本当にひどい。内容を象徴しているどころか、むしろある種の「釣り」として、皮肉にも同書が警鐘する作用をもたらしているすらと言える。書名だけ見て「ああ、よくあるネット批判本ね。前にも出てたでしょ。ウェブはバカと暇人のもの、とか」とだけ思ってスルーする、とか。それこそが「浅瀬」的な受け取り方だというのにね。

というわけで、この本に書いてあることは、去年からずっと僕が感じ、考えていた「情報の処理速度の向上」と「断片化」ということと深くリンクする内容だった。

音楽についても多く書かれており、深く首肯ける内容だった。

音楽アルバムは分割され、それぞれの曲がiTUNESで売られたり、Spotifyを通してストリーム配信されたりしている。
曲自体も断片に分割され、曲のリフやフックが着メロとして販売されたり、ビデオゲームで用いられている。エコノミストがコンテンツの「バラ売り」と呼ぶこの現象について、語るべきことは多い。バラ売りによって購入の際の選択肢は増え、不必要なものを購入することがなくなる。
だがバラ売りは、ウェブの促進するメディア消費パターンの変化がいかなるものかを示し、またその変化を促進するものでもある。
エコノミストのタイラー・コーエンが述べるように、「(情報に)アクセスすることが容易である場合、短く、感じが良く、断片的なものが好まれる傾向がある」のだ。



"録音された演奏をどう聴くかだけでなく、ライヴ演奏をどう聴くかとうことをもネットは変化させつつある。劇場やその他のライヴ会場に強力なモバイル・コンピュータを持っていくとき、われわれは同時に、ウェブにアクセス可能なあらゆるコミュニケーション・ツールや、ソーシャル・ネットワーク・ツールを持ち込んでいる。"


お仕事報告/BREMEN 『SKIN』インタビュー

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SKINSKIN
(2011/01/19)
BREMEN

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tower.jp掲載の『bounce』にてBREMENのインタビューを担当しました。

URLはこちら
http://tower.jp/article/interview/74173

インタビューさせてもらうのは初めてだったんだけれど、実はいろんなところで会ってきた3人。ドラムンベースやダブステップを消化/吸収して、バンドとしてのしなやかなアイデンティティを確立したタイミングで話を聞けて、こちらとしても感慨深かった。

個人的に好きなトラックは、BPM倍速のパーカッションが気持ちいい“Anoasa”。インタビューでは「北欧っぽい」って思わず言ったけど、もう一回聴き返すと南国っぽい感じもするな。いいアルバムだと思います。

iTUNESのリンクは以下。
SKIN - BREMEN


お仕事報告/『MUSICA 2011年2月号』

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MUSICA (ムジカ) 2011年 02月号 [雑誌]MUSICA (ムジカ) 2011年 02月号 [雑誌]
(2011/01/15)
不明

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MUSICAの2011年2月号に、まつきあゆむ、毛皮のマリーズ、[Champagne]、サカナクション、PaperBagLunchboxのレビューを書きました。


まつきあゆむのレビューは


12月31日の大晦日。朝ご飯を食べて、まつきあゆむ本人からメールで届いたZIPファイルを解凍してiTunesに放りこんで、ヘッドホンで聴きながらこの原稿を書いてる。支払いはPayPalで済ませた。twitterではすでに感想を呟いてる人もいた。そうだ。2010年はこういう一年だった。


と書いた通りの、僕個人としては、2010年に最後に書いた原稿でした。


いろんな意味で、感慨深いです。


HEIMAT CAFE@武蔵小山

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いい加減、根を詰めて原稿を書かなきゃいけなくなってきたので、macbookを抱えてカフェへ。
普段は家で仕事をしているけれど、いざとなったら外で書いたほうが捗るのだ。最近流行りのノマド・ワーキングってやつですわ。

というわけで、今日向かったのは、武蔵小山の「ハイマットカフェ」。駅から徒歩数分、住宅地の中のブックカフェだ。
内装はお洒落。奥の本棚には写真集やアート系の本、絵本、古今東西の文学が、わりと雑然と並んでいる。蔵書は1000冊以上だそう。で、そのセレクションが「わかってる」感じ。沢木耕太郎からムーミンまで節操ないけど、ちゃんと選んでる感じがする。すごく心地いい空間。思わず手にとりたくなるけれど、我慢、我慢。

お店のURLはこちら。
http://www.heimat-cafe.com/

電源と無線LANも完備。コーヒー450円でおかわり自由なのも嬉しい。ただし、パソコンを利用する場合は3時間以上居座ると2アイテム以上のオーダーが必要、とのこと。そりゃそうだよね。思わず居座ってしまう。

また来たいと思います。


「音楽と人」2月号

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音楽と人 2011年 02月号 [雑誌]音楽と人 2011年 02月号 [雑誌]
(2011/01/07)
不明

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『音楽と人』2月号にRADWIMPS“DADA”の長文レビューを書きました。この曲はちょっとすごいな、と思っています。記事を書いた段階では発表されていなかったけれど、RADWIMPSは3月にはアルバムもリリースされる。楽しみ。





日経ビジネスAssocie 「残響 河野社長インタビュー」を読んだ

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日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 2/1号 [雑誌]日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 2/1号 [雑誌]
(2011/01/06)
不明

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『日経ビジネス Associe』の1月6日発売号に、残響社長・河野章宏氏のインタビューが掲載されていた。

どうやらかなりの反響を集めている模様。さもありなん。読み応えのある文章だもん。僕としては、去年に『音楽ビジネス革命』が上梓されてから、河野氏にはいつビジネス誌方面から声がかかってもおかしくないと思っていた。なにしろ暗いニュースばかりが取り沙汰される音楽業界の中で、元手10万円からわずか5年で急成長、9mm Parabellum BalletやPEOPLE IN THE BOXを世に出し、海外のアンダーグラウンド・シーンとも連動しながら「音楽好きにレーベル買いされるレコード会社」を作り上げた主宰者である。ちなみに、編集@NomasDuran 氏、ライター@tomokitakahashi氏も古くからの友人。

でも、著書のタイトルは「音楽ビジネス革命」となっているけれど、本人も言っている通り、実はそのビジネスのスタイルは「革命」でもなんでもない。

商売の観点から言えば、ミュージシャンとお客さんの関係性だけが大事で。間にいる人はどうでもいい。でも、音楽のクオリティーに関してはメジャーに負けないものを作り対し、メジャーにできないものを作りたい。そのためには、そもそも売れにくいニッチな音楽をどうやって広めていくか、みたいな戦略も必要。ということで、みんなでアイデアを出し合ってきた感じですね。


という発言の通り、このインタビューで語っている考え方は、基本的には、音楽好きとしての至極真っ当な「現場主義」に基づいている。

(「私たちはこういう会社です」というキャッチコピーを発信するとしたら?という問いに--)「良質な音楽を提供する会社」ということですよね。消費されてる商業音楽ではなくて、1回好きになるとずっと好きでいられる音楽だったり、生活の一部になれる音楽を提供したいので。
本当は多分、僕らは音楽を売ってるんじゃないんですよ。僕は「人を売ってる」っていう言い方をしてるんですけど、人の作る魂みたいなものを売ってる感覚に近いんですよね。


だからこそ、CDが売れなかろうが、それがレンタルになろうがダウンロードだろうが関係ないと言い切れる。彼自身が一人のバンドマンとしてライブの現場に立っているから、その現場主義に説得力がある。「みんなビジネスを小手先でしか考えてない」と言い切れる。

だけど、残響レコードの成功の要因を考えるならば、実はキーポイントはそこだけではない、とも思うんだよね。「いい音楽を売りたい」というのは至極“真っ当なこと”。なので、みんなそういうことを思っている。特にインディーなら尚更、別に誰かをダマそうと思って音楽を売ってるわけじゃない。それぞれが信じる「いい音楽」を作っている。その中で何故残響が成功したのか、というならば、やはり河野氏のキュレーターとしての“耳の良さ”が核なんだと思う。歌と等価になりうる音の組み方を知っているというか。そこがキーになって様々なアイディアが上積みされてレーベルがブランド化したということなんじゃないだろうか。まあ、勿論、これはビジネス誌で語ってもしょうがないところなんだけれど。

どうやら、インタビューカットした部分もかなりあるそうだ。僕自身、同じようなテーマでインタビューをしたことがあるので(『残響祭 5th Anniversary DVD』収録)わかるんだけれど、もっと面白い話があったのにページ数の関係で泣く泣く削らざるを得なかったんだろうな、とも思う。リード文では「業界の常識のはるか先を見据えていた」とあるけれど、正直、記事だけの内容だと「業界の常識のはるか先」と言うには物足りない感もある。おカネの匂いをリスナーがわかっているということも、興行主体の360°ビジネスでやっていくということも、『日経ビジネスアソシエ』の読者には斬新かもしれないけれど、今の音楽の現場にいる人間だったら「常識」もしくは「常識の一寸先」のことだと思うから。

「新たなビジネスモデル」と「レーベルがこの先やりたいこと」については、河野氏はもっとぶっ飛んだ発想を持っていて、それがすごく面白いんだけれど、そのことは秘密なのかな。とも思った。


残響祭 5th Anniversary DVD残響祭 5th Anniversary DVD
(2010/08/04)
オムニバス

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音楽ビジネス革命?残響レコードの挑戦?音楽ビジネス革命?残響レコードの挑戦?
(2010/05/25)
河野章宏(残響レコード社長/te'ギタリスト)

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「大辞林」「角川類語新辞典」 for iPhone / iPod Touch

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大辞林



角川類語新辞典


2011年最初の買い物として、「大辞林」と「角川類語新辞典」のiphone版を買いました。
「大辞林」は、辞書系としては定番のiPhoneアプリ。そして「角川類語新辞典」は、個人的に最も使用頻度が高いシソーラスのアプリ。

どちらも今まで持っていなかったのが不思議なくらいの必須アプリ。2500円、1500円という価格は「アプリとしては」高価かもしれないけれど、買って損はなかったと思っている。さあ、あとはこれを活用せねば。


あけましておめでとうございます。

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あけましておめでとうございます。

2010年は変化の年だったと思います。僕が見た範囲でも、様々な「終わり」と様々な「始まり」が具現化してきた気がします。これまでのシステムや情緒に乗っかった様々な構造が崩壊して、個人と個人が抜き身で繋がるようになった。

とはいえ、臆せずやっていこうと思います。


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