日々の音色とことば:

移転しました。新URLはhttp://shiba710.hateblo.jp/です。ここは更新されませんがアーカイブを置いておきます
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Fuji Rock Festival '13 3日目感想&関連動画まとめ

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フジ3日目


続いて3日目。うすうす感じてたんだけど、去年に比べると、やっぱり人少なかったね。渋滞や行列や混雑がなくて快適に過ごせたのはイチ参加者として嬉しいんだけど、グリーンの前方がぎっしりと盛り上がってる風景も好きなので、ちょっと複雑な気持ち。あと、ちょっとずつ年齢層が高くなってるのが気になった。

英米だけじゃなくヨーロッパやアジアや南米やオセアニアも巻き込んでグローバル/グローカル化する「洋楽」と、その一方でアイドルやアニソンやボカロも含めガラパゴス的な独自進化を遂げている00年代中盤以降の「J-POP」という見取り図はこのブログでも何度も書いてきたことだけど、そういう状況の中で、フジの立ち位置も少しずつ変わってきてるんだな、と思ったり。


■WILKO JOHNSON 14:00〜 GREEN STAGE



昨日は遅くまでいたので、朝寝坊。ヨ・ラ・テンゴの途中からウィルコ・ジョンソンへ。末期すい臓がんのため、これがおそらく最後の来日になるだろうという彼。でも、なんか、そういうセンチメンタリズムじゃなくて、純粋に「楽しいロックンロールライヴ」として騒いではしゃいでる感じのお客さんも多くて、ステージもすごくエネルギッシュで、すごくいい風景だなと思った。



上は今年1月に東京・南青山で行われたチャリティーライヴの模様。「富士映劇」でも上映され、8月1日にはDVDとしてもリリースされる。

Wilko Johnson Tokyo Session 2013 AT RED SHOES
http://www.sockettv.org/wilkojohnson/

ジョー・ストラマーも、忌野清志郎も、フジロックにゆかりのある沢山の人たちが亡くなっていった。ウィルコ・ジョンソンと言えば当然思い出すアベフトシも。人の命が失われるのは寂しいことだけれど、それを思えば、こんな風にフェアウェルパーティーなムードで見送れるのは、幸せなことかもしれないかも。

■加藤登紀子& THEATRE BROOK –半生記ロック



土砂降りの雨。昨日でレインウェアの防水性能が落ちていたのを実感したので、たまらずオアシスエリアに避難。でも、しばらく経ったら、雨が上がった。素晴らしい。

ステージに戻ると、シアター・ブルックの新作『最近の革命』から、二人のデュエット「愛と死のミュゼット」。MCでは「私、ミック・ジャガーと同い年なんよ」というパンチラインも飛び出す。

今年は、ビートルズ、ストーンズのデビューから50年で、それと入れ替わるようにしてエディット・ピアフが亡くなったという話から、エディット・ピアフの“愛の讃歌”。そして、ラストに披露したのは、9月に公開される映画『キャプテンハーロック』の劇中歌として作ったという新曲「愛はあなたの胸の中に~L'amour dans ton coeur~」。これがかなり壮大な、胸を打つ曲。

夏木マリにしてもウィルコ・ジョンソンにしても加藤登紀子にしても、格好いい60代の姿を観れるというのは、このフェスの最近の魅力なのかも。

■MUMFORD & SONS 17:30〜 GREEN STAGE






1日目はRHYE、2日目はビョークだったけど、3日目は彼らがベストアクト。ほんと最高だった。上の動画を観てもわかる通り、英米やヨーロッパでは大合唱を巻き起こしてるバンドで、それこそグラストンベリーではストーンズ、アークティック・モンキーズと並んでヘッドライナーを任されているくらいの「格」のバンドで。この光景に比べると、やっぱり人の少なさは、初来日だからしょうがないかもしれないけど、勿体無いなと思った。

音源で聴くとフォーク〜カントリーなテイストだけど、ライヴで見ると完璧にダンスミュージックなんですよ。しかも僕がすごく好きなタイプの、泣き笑いで踊る感じのダンスミュージック。途中でドラムを叩いてた曲以外は、リズム楽器は基本的にヴォーカル&ギターのマーカス・マムフォードが、歌いながら足で踏んでるバスドラ一個だけ。なのに、あれだけ踊らせるグルーヴを叩きだすもんだから、ほんと凄い。曲によってはホーン隊やコーラスをサポートに招いて、分厚いサウンドを作り上げる。

最初は後ろのほうで座って観てたんだけど、我慢できなくなって途中から前に行ったのだった。途中でレッド・マーキー終わったばかりのHAIMがゲストに出てきて可愛かった。ラストにやった「アイ・ウィル・ウェイト」は、ちゃんと大合唱を巻き起こしてた。完璧にアンセムだった。


■VAMPIRE WEEKEND 19:20〜 GREEN STAGE





いやあ、風格という感じでした。前にフジロックで観たときには線の細さみたいなものが見えたヴァンパイア・ウィークエンドだけど、貫禄が増してる感じ。

「A-PUNK」でギターの弦が切れたときなんて、「そのまま続けて!」なんてビートをキープして、オーディエンスも手拍子しながらそれに乗って、しばらくして準備ができてから曲に突入するという強心臓を見せてたし。

ただ、どうしてもこの出順だとマムフォードと比べちゃうよなあ。個人的にはマムフォード・アンド・サンズが最高だっただけに、その高いハードルを超えてこない感じだった。


■DAVID MURRAY BIG BAND Featuring MACY GRAY 21:00〜ORANGE COURT





いやあ、楽しかった。ビッグバンドは門外漢だけど、世界中のジャズフェスで喝采を浴びてるのも納得のプレイ。実は先週にやった北海道の野外フェス「JOIN ALIVE」でも見ていて、そこは邦ロックの若いお客さんが中心だから彼らにとってはめちゃアウェーだったと思うけれど、それでも音を聴いて集まった人を盛り上げていて、もう一度観たいと思ったのだった。

そして、「今世紀最高のディーヴァ」と紹介されてたメイシー・グレイのエンターテイナーとしての能力に脱帽。何度も衣装チェンジしてステージに出てくるんだけど、そのたびに、あっという間に場を掌握してしまう。「もっと!」「声が小さい!」って、シンガロングを巻き起こす。

最後の方では「You Gotta Get Down!」って客全員しゃがませてから「Up!」ってジャンプさせるの5〜6回くらいやってたけど、それはさすがに、3日間山道歩いてきたフジロッカーにガチでスクワットさせるの酷すぎると思ったよ


■THE XX 22:25〜WHITE STAGE





動画は今年のグラストンベリーから。

デヴィッド・マレーが終わってホワイトに向かうと、すでにTHE XXは終盤。ちょっとしか観れなかった。でも一番好きな「エンジェルス」聴けてよかった。

完璧に張り詰めた、でも優雅な、ミニマル・ポップ。疲れは最高潮に達していて、椅子に座ってぐったりと目をつぶりながら味わってました。

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Fuji Rock Festival '13 2日目感想&関連動画まとめ

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fujirock2012二日目


昨日に続いて、「ツイートを元にまとめたフジロックのライヴ感想と関連動画
まとめ」です。この日も雨がキツかった……。

■ 夏木マリ 11:30〜 ORANGE COURT





この日はオレンジコートの夏木マリからゆるゆるとスタート。一番奥のステージ、しかも朝イチという時間帯にもかかわらず、かなり人が集まってる。

そうなんだよね。『カーネーション』の朝ドラ女優なイメージだったけれど、考えたら、夏木マリという人はすごく「フジロック文脈」なシンガーだった。去年にリリースされたシングル「キャデラック」は仲井戸"CHABO"麗市が作詞・作曲を手掛けたもの。この日のバックバンドも、斉藤ノヴを筆頭に全員が敏腕ミュージシャン。

ハイライトだったのは、トーキングブルースのスタイルで、ジャニス・ジョプリンに憧れ続けた10代からの半生を(「カーネーション」ネタもまじえたりしながら)歌っていったくだり。そして、還暦なのに金髪&ホットパンツ&網タイツというルックス! 「30年後の土屋アンナ」が確実にそこにいた感じ。

■ 前野健太とソープランダーズ 12:30〜 FIELD OF HEAVEN






夏木マリから休憩を挟んで移動したので、途中から。後ろのほうでぼんやりと観てたんだけど、最後にやった「国家コーラン節」と「ファック・ミー」が特に染みた。

キーボードには石橋英子、ギターはジム・オルーク。ジムのギターもいい音。「コカ・コーラでいいですから」ってお客さんにコール&レスポンスさせたり、「PAさん、3日で最高にセクシーなリバーヴをお願いします」と言ったり。ユーモラスで肩肘張らない振る舞いと、歌の力がすごく伝わってきた。


■青葉市子 13:20〜 木道亭





観れなかった……。前野健太が終わり、ホワイト・ステージ経由で木道亭に向かうと、ボードウォークが大渋滞。少しは観れるかと思ったが、到着したときには、最後の曲がまさに終わるところだった。

ツイッターを見ていた限り今年のフジは入場規制になるステージはなかったと思うので、そうだとしたら青葉市子が実質的に今年唯一の「入場規制」アクトだったのかも。(※追記修正 この日深夜のクリスタル・パレスでのウィルコ・ジョンソンが入場規制だったみたい)

8月7日には小山田圭吾をゲストに単独ライヴもするそう。これは観たい……。

■ 金 佑龍 14:50〜 木道亭





そのまま木道亭で待機して、金 佑龍(キム・ウリョン)へ。

cutman-booche時代含めて観るのは初めてだったけど、すごい楽しかった。ジャック・ジョンソンとかフィッシュマンズの系譜のアーシーで心地いいポップ。一曲目は「音楽やめようと思ってたけど、この曲に救われました」と、フィッシュマンズの「ナイトクルージング」のカヴァー。

でも、ライヴで観ると、いわゆる関西人らしい「押しの強さ」が前に出てる感じ。最後は「長渕剛みたいに!」って拳を上げさせ、なぜか「♪贈る言葉〜」とコール&レスポンス。ようわからんけど、楽しかった。毎年木道亭でいい出会いがあるんだけど、今年は彼かな。

ただ、気付くと再びの豪雨。レインウェアも浸水して寒くなってきたので、一度ホテルに避難することに。


■ Björk 20:20〜 GREEN STAGE





(写真はこの日苗場で初めてお披露目したという「DNAバルーンドレス」。すごい。この日のライヴの模様は後日オフィシャルサイトで配信されるようなので、公開されたらリンク追記します)

98年の豊洲、2003年の苗場。過去2回観たビョークのライヴは僕の中でとても大事な記憶になっていて、今回も、そうだった。

一曲目の「コスモゴニー」から、選曲は新作『バイオフィリア』が中心。ステージの様子は映し出されない。遠目に、カラフルなつぶつぶの衣装に身を包んだビョークが、10数人のコーラス隊をバックに歌いながらステージを左右に動きまわる姿が見える。

新作『バイオフィリア』は自然科学をテーマにしたプロジェクトで、だからスクリーンに映し出される映像も「生命の神秘」や「宇宙の神秘」がテーマ。「サンダーボルト」では、ステージに巨大な物体がおりてくる。電流を音にする特別発注の楽器「シンギング・テスラコイル」だそう。幻想的なハーモニーが響き渡る。一曲終わるごとに「アリガトッ!」と言うビョークが可愛い。

この日のステージに唯一不満があるとするなら、『ヴェスパタイン』からの「エアルーム」、『デビュー』からの「ワン・デイ」という過去曲のかわりに「オール・イズ・フル・オブ・ラヴ」や「バチェラレット」や「イゾベル」あたりをやってほしかった……というくらい。

『バイオフィリア』は、ポップ・ミュージックとしては「メロディの浸透性が弱い」「小難しい」という弱点があるアルバムだったと思う。でも、ステージでそれが展開されると、ビョーク自身に「巫女」としての存在感があるせいか、それが「自然と音楽の共生」をかかげるフジロックのテーマとリンクしていたせいか、とてつもない説得力があった。

圧巻は、やっぱり終盤。「ペイガン・ポエトリー」あたりから涙腺がやばくなってたけど、「ハイパーバラッド」で崩壊。15年前、10年前と同じように、また、ぼろぼろに泣いてしまった。途中からLFOの「フリーク」がマッシュアップされて、そのままぬかるんだ土の上で踊ってた。今回は電子音も強力で、さすがマーク・ベルと思った。

アンコールは「ディクレア・インディペンデンス」。ビョークの沢山の曲の中でも一番シンプルなメッセージ性があって、過去にも中国当局を激怒させたことがある(http://shiba710.blog34.fc2.com/blog-entry-72.html)といういわくつきの曲。5年前の武道館もこの曲が最後だった。「レイズ・ユア・フラッグ!」「ハイアー! ハイアー!!」のシャウトで、どんどんテンションが高まっていく。最高潮まで上り詰めるようなライヴだった。ビョークは特別。

セットリスト

1. コスモゴニー
2. ハンター
3. サンダーボルト
4. ムーン
5. クリスタライン
6. ホロウ
7. ヒドゥン・プレイス
8. エアルーム
9. ワン・デイ
10. ペイガン・ポエトリー
11. ヨーガ
12. ペイガン・ポエトリー
13. アーミー・オブ・ミー
14. ミューチュアル・コア
15. ハイパーバラッド(LFO「フリーク」とのマッシュアップ)
16. プルートゥ
17. ナットゥラ
EC1 Oskasteinar
EC2 「ディクレア・インディペンデンス」






■ 森は生きている 1:00〜 ROOKIE A GO-GO





ビョーク終わって満足感たっぷりだったので、そのまま帰ってもいいかなーと思ったけど、あとちょっとだけ。

僕は湯沢に友達と宿をとっていて、だから苗場プリンスホテルとかキャンプ組の人たちと違って、基本的には「オアシスで深夜まで飲み明かして」みたいなことは毎年やってなくて。でも、今回はこのバンドが観たかったので遅くまで残ったのだ。今いちばん気になってる、東京の6人組バンド。

良かった。じわじわ「良さ」が染みてくる感じ。あと思ってたより熱かった。一瞬ギター歯で弾いてたよ。

今日の朝イチのグリーンステージがTHE BAWDIESで、ROYが「2007年にルーキー・ア・ゴーゴーに出させてもらって……」みたいな話をしてたけど、今日観た森は生きているも数年後には大きなところでやってるかも、って思った。


Fuji Rock Festival '13 1日目感想&関連動画まとめ

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fuji20131日目

フジロック、今年も楽しかったです。でも、去年みたいに3日間晴れとはいかなかったな。雨足が強くてつらかった。けどまあ、それもフジらしいというか。そういうわけで、3日間の雑感を1日ずつ書いていきます。

まず、去年までとの大きな違いは、会場全体で電波環境が大きく改善されてたこと。

会場ではほとんど電波が入らず。グリーンステージやオアシスだったらまだしも、ホワイトより奥に行くとほとんど圏外。僕の使ってたのはauだったんだけど、どうやらdocomoやソフトバンクも相当繋がりにくい状況だったみたい。

Fuji Rock Festival '12 1日目感想まとめ - 日々の音色とことば:
http://shiba710.blog34.fc2.com/blog-entry-508.html

これは去年に書いたことだけど、今年のauはグリーンステージでもオレンジコートでも、LTEが快適に繋がった。おそらく中継車を出してたんだと思います。以下の記事によるとソフトバンクもdocomoも快適だったみたい。

【特集】<フジロック‘13>開催直前の現地からレポート! スマホの電波状況もチェックしてみました #fujirock | Qetic
http://www.qetic.jp/music/frf13-genchirepo/101345/


てなわけで、今年は3日間ツイートしたことをもとに、オフィシャル動画紹介しながら、雑感まとめます。

■ PEPPERTONES 12:50〜 RED MARQUEE 



最近、とある人から「韓国インディー渋谷系シーンが面白い」と教えてもらって、Lucid FallとPEPPERTONESというバンドがなかなか良くって、へーそうなんだと思ってたらRED MARQUEEに出てたので観にいった。



収穫だった。お客さんは全然いなかったけど、下北沢インディーファンクラブとか出たらもっと人気出そう。メンバーのルックスとファッションが軒並み「デトロイト・メタル・シティ」の根岸崇一みたいで、それも好感度高かった。マッシュルームカットに黒縁メガネにボーダーのカットソー。

「DMC」は、日本の00年代において90’s渋谷系の「オリーブ」的なファッションセンスが笑いの対象になっていることを残酷なまでに示してしまったわけだけど、そういう歴史の経過とか一切なしに、「他国からの視点」で再解釈されたネオアコ/ギターポップ。だから、日本の「ポスト渋谷系」な人たちのセンスと比べても、すごく純粋培養感がある。

台湾とか、インドネシアとか、東アジアの「渋谷系チルドレン」は調べれば他にもいるらしい。面白そう。

■RHYE 15:10〜 RED MARQUEE



凄かった。この日のベストアクト。



(動画は今年にThe Fortressでやったライヴの模様。でも顔は見えない)

顔を出してない匿名的なユニットだし、声はシャーデーみたいなシルキーな感じだし、音源だけ聴いたときは、てっきり女の人だと思ってたんですよ。内向的で潔癖なネオ・ソウルなんだろうな、って。でも全然違った。

まず、あれだけセクシーな歌声なのに歌ってるのは男二人だった。公開されてるプロフィールを急いで見に行ったら、マイク・ミロシュとロビン・ハンニバルという二人。マイクの方がイケメンで長身で、黒いピッタリしたTシャツを着て身体をくねらせて歌う。で、音源のベッドルーム・ミュージックな感じとは全然違って、ライブはすごくアグレッシヴ。バイオリンやチェロやトロンボーンも加えた生バンド編成で、最後はパーカッション叩きまくってアグレッシブなインタープレイ。

もう、めちゃめちゃ上手い。音源だけだと潔癖な印象が強いけど、ステージは肉体的。

かなり鳥肌でした。


■ MY BLOODY VALENTINE 17:30 GREEN STAGE





これはイマイチだった……。

まず音が小さかった。バランスもそんなに良くなくて、歌声が聴こえてこない。ミックス自体は前に観た時とそんなに変わらないんだけど、ギターの音がビリビリこないと、すごく小じんまりとしてしまう感じだった。最後のノイズビットも、「あれ?」と思うほど衝撃が来なかった。

すごく好きなバンドなんですよ? 新作からドラムンベース「Wonder2」をやってくれたのも嬉しかったし。それでも、ちょっとモヤモヤする気持ちは残ったな。

2008年まで「伝説」だったマイブラが、得体のしれないままで「現在」であり続けてきたマイブラが、少しずつ「過去」になっていくかのような……。



■ Chara 18:20〜 RED MARQUEE






で、マイブラ終わりのモヤモヤした気持ちを吹き飛ばしてくれたのがCharaだった。まずバンドの出す音がよかった。シューゲイザーを正しく受け継いでる感じだったというか。出演アクトの正式名称は、Chara x Yusuke Kobayashi (THE NOVEMBERS) x KenKen (RIZE) & [Shinji Asakura x Rio x Masaki Narita]。バックバンド扱いじゃなくて、6人組のバンドとしての出演だったわけだ。

THE NOVEMBERSの小林祐介とのハーモニー、二つの歌声が“静”と“動”で溶け合うのもすごくマッチしてたと思う。特にラスト2曲、「ようちゃん(吉村秀樹さん)に捧げます」とやった「タイムマシーン」と「やさしい気持ち」が琴線に触れまくりだった。



■ SKRILLEX 22:00〜 WHITE STAGE





ぽつぽつと雨が振り続けていたけれど、グリーンステージで30分前にナイン・インチ・ネイルズが始まった頃から、だんだん雨足が強くなってくる。雷がバリバリ言い出して、夜10時にはすっかり豪雨に。

で、スクリレックス。これまた凄かった。ステージには戦闘機みたいな、ガンダムみたいなセット。お客さんの盛り上がりも熱い。上の動画はメキシコでのライヴドキュメンタリーなんだけど、そこにも出てくるクレイジーな熱狂がそのままある感じ。

で、稲妻がそこかしこに落ちてそのたびに空が光るんだけど、それがレーザーの演出とあいまってすごく派手なことになってる。楽しかった。楽しかったが、これはこちらの体力の問題だったな。かなり疲れてたので椅子で座って観てたら余計にぐったりしてしまった。万全な状況でもう一度観たい。

■ NINE INCH NAILS 21:30〜 GREEN STAGE





この日のライヴ映像がフルサイズで公開されてた! 

上に書いた通り僕はこの日スクリレックスを選んだので、NINは観てません。でも沢山の人が今年のフジのベストアクトに上げていたし、今回のNINのライヴは2013年のフジを象徴するアクトのうちの一つだったと思う。フジロックでは初となる「YouTubeでリアルタイム生配信」が実現したことも革新的だった。

ちなみに、現地で「今日のライヴYouTubeで観れるらしいよ」と話題にしたら、何人かの人に「え? YouTubeで観れるんじゃ、お客さん、わざわざ苗場まで来なくなっちゃうじゃん」と言われた。僕は、まったく逆だと思う。ソーシャルメディア上で簡単にコンテンツを共有できるようになればなるほど、「現場」の持つ力が上がるのだ。

というか、すでに海外ではそういう結果が出ている。コーチェラ・フェスティバルは2011年から3日間のステージをYouTubeでウェブキャストしている。そのことでお客さんが減ったか?というと、結果はまったく逆。2012年からは2週間同じラインナップが並ぶ3日間×2の計6日間のフェスに規模を拡大し、それでもチケットは即完売。もちろんチケットの人気はブッキングの良さっていうのもあるとは思うけれど、「日帰りで帰れない場所での開催&ステージの生配信」という施策が確実にフェスのブランド力を上げている側面はあると思う。

是非フジも乗り出してほしいと思う。


30年間、日本のお昼に君臨する巨大な「空洞」について――書評『タモリ論』

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■タモリの虚無と孤独



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『タモリ論』、樋口毅宏さんから献本いただきました。面白かった!


書名こそ『タモリ論』だけれど、この本はタモリについてだけ語った一冊ではない。「笑っていいとも!」について、ビートたけしと北野武について、明石家さんまについて、つまりは80年代からテレビに君臨し続ける「お笑い」の神たちについて、抜群の批評性と妄想力で迫る本。

面白くないわけがない。先週発売されたばっかりだけど、かなり売れているみたい。




ただし、何かに役立つとか、何かの知見が得られるとか、そういうものを期待して読むと拍子抜けすると思う。タモリについて書かれたテキストにはそういうものも結構ある。「タモリに学ぶ仕事術」とか「タモリ流料理レシピ」みたいな。そういう「役に立つインプット」を得られるべく志向して書かれたものも多い。でも、樋口毅宏さんの書いてるものは、それとはまったく真逆。

何故かと言うと、これは「空洞」について語られた本だから。

本書の冒頭には、この本を書くきっかけにもなったという『文藝春秋』2012年3月号の特集「テレビの伝説」に起稿された樋口毅宏さんのタモリに関しての寄稿が引用される。そのタイトルは、こう。

三十周年「笑っていいとも」タモリの虚無


そして、著者にとってタモリの凄さやスケールの大きさを知る(=タモリブレイク)のきっかけとなった「伝説のナンパカメラマン」佐々木教の、タモリに対するコメントが、これ。

「ああ、あの人はな、可哀想な人だぞ。恐ろしく孤独な人だ、あのタモリという人は」


そして、吉田修一『パレード』からは、こんなくだりが引用される。

「笑っていいとも!」ってやっぱりすごいと私は思う。一時間も見ていたのに、テレビを消した途端、誰が何を喋り、何をやっていたのか、まったく思い出せなくなってしまう。「身にならない」っていうのは、きっとこういうことなんだ。


虚無と孤独。テレビを消した途端、泡のように消えてしまうもの。この本ではタモリと「いいとも!」の、そういうところに迫っている。

■「いいとも!」という深淵



タモリという人は、いろんな領域の達人であり粋人である。数々の逸話もあるし、「ほぼ日」では糸井重里がその哲学を解きほぐしていたりもする。だから、タモリの凄さについて語るときは、やはりその「達人」としての側面とか「趣味人」としての側面に焦点があたりがちだ。それが前述の「役に立つインプット」につながったりする。でも、この本ではそういう切り取り方をしていない。

「タモリが狂わないのは、自分にも他人にも何ひとつ期待をしていないから」。


これは樋口毅宏さんの処女作『さらば雑司が谷』に書かれた一節。この『タモリ論』の冒頭にも、もちろん出てくる。『笑っていいとも!』という番組、30年以上日本のお昼に君臨してきた司会者の中に、平然と横たわっている「虚無」。それが本書の見立てのキーになっている。


さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)
(2012/01/28)
樋口 毅宏

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本書の後半では、「いいとも!」を通じて、ビートたけしと北野武について、明石家さんまについて語られていく。それぞれ、すごく興味深い見立てが語られている。特に、「明石家さんまこそ真の「絶望大王」である」という章では、明石家さんまという人が時折見せる攻撃性と、その人生につきまとう死の影について語られる。

そして、本の中では「いいとも!」がいずれ迎えるであろうXデーについても語られる。タモリ、たけし、さんまという「BIG3」以降の新しい神様を作れなかったフジテレビの落日についても。

本の中で、僕が一番印象的だったのが、以下のライン。

私たちだけが「いいとも!を見つめ続けてきたのではありません。「いいとも!」も私たちを見つめ続けてきたのです。


パッと見ただけじゃおよそ何を言ってるかわからない一節。でも、そこの脇にニーチェの有名な言葉を置けば、「いいとも!」が巨大な深淵であることが伝わると思う。

この本は、そういう「空洞」について書いた本だった。



たけしが“盗んだ”もの



「空洞」について語るということは、同時に自分自身について語る、ということを意味する。

底なし沼を覗き込むとき、その底にあるものについて語ることはできない。想像するしかない。それは必然的に、覗き込む自分自身について語ることにつながっていく。

そのことを象徴するのが、「偉大なる“盗人”ビートたけし」という章。本書の中でも語られているように、樋口毅宏さん自身が敬愛して止まない存在についての一節だ。

ちなみに昨年には『アウトレイジビヨンド』の公開にあわせたタイミングで、僕自身も、監督にインタヴューすることができた。僕の人生の中でも最もスペシャルな、感電しそうなほどの数十分だったのだけど、そこで僕にとっての指針になったのは、実は樋口毅宏さんの試写を見てのツイート評だった。

北野武が語る「暴力の時代」 -インタビュー:CINRA.NET
http://www.cinra.net/interview/2012/10/03/000000.php

あれは今でも感謝してます。

というわけで、たけしについて。

タモリやさんまに比べると、生き様がそのまま物語になっていて、方法論がそのまま哲学になっているたけしは、様々な角度で語られ尽くした人でもある。しかしこの本では、他ではあまり書かれたことのないアングルでたけしに迫る。芸人として、また役者としてのビートたけし、さらには監督としての北野武が「パクった」ものについて、語られる。影響を受けたもの、引用しているもの、盗んだものについて列挙される。

百通り以上、どんな風にも魅力を切り取ることができたたけしという人について、どうしてそういうアングルからの語りになったのか。それは、樋口毅宏さんが「いいとも!」という「深淵」を覗きこんでいたからではないだろうか。


樋口毅宏さんの小説では、デビュー作『さらば雑司が谷』から最新作『ルック・バック・イン・アンガー』に至るまで、これまで刊行された全ての小説の最後に、数えきれないほどの、オマージュ、影響、インスパイア、引用元を列挙するスタイルをとっている。本書ではそれを「パクリリスト」と呼んでいる。


ルック・バック・イン・アンガールック・バック・イン・アンガー
(2012/11/30)
樋口 毅宏

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つまり、たけしを通して、作家としての自分自身を語っているわけだ。タモリやたけしや明石家さんまを通して、誰しも自分自身について語ることができる。そういうことを知れるのが、この本なのではないか、と思う。




タモリ論 (新潮新書)タモリ論 (新潮新書)
(2013/07/13)
樋口 毅宏

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2013年上半期のCDとレコードを巡るあれこれを振り返る

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20130705115756.jpg


■昨年をさらに上回ったシングルCD市場



今回はさらりと、2013年の上半期を振り返ってみたいなーと思います。
まだ5月までの発表しかなかったけど、まずは数字から分析。

一般社団法人 日本レコード協会|2013年5月 レコード生産実績(累計)
http://www.riaj.or.jp/data/monthly/2013/201305.html


2012年は久しぶりに音楽ソフト生産数が前年比を上回った年で、「CD不況」とか「音楽業界の先行きは〜」みたいな文言がずーっと続いていたここ10年くらいの風向きが、大きく変わった一年だった。

で、その傾向は今年の上半期も続いている。特に好調なのがシングルCD。


シングルCD(邦盤)25,251千枚前年比103%
シングルCD(洋盤)349千枚前年比55%
シングルCD(合計)25,600千枚前年比102%


邦盤シングルCDの売れ行きは前年比3%増。AKB48「さよならクロール」がオリコン歴代最高の初週売上176.3万枚を記録、嵐「Calling×Breathless」も自己最高記録の初週売上75.6万枚と、このあたりが数字を引っ張っているのは間違いない。

もちろん、この辺の現象に対しては握手券とか投票券とか複数枚買いだとか揶揄するようなモノ言いはとても多いんだけど、個人的には「オリコンのシングルチャート」というものの持つ意味がすでに変質している以上、薄っぺらい批判には意味が無くなってきているなーと思っている。

つまり、いわゆる「AKB48商法」への批判というのは、その多くがチャートをハックする振る舞いへの嫌悪感の表明であり、その裏側にはいまだ「シングルCDパッケージの売れ行き順位」がある程度の権威性を持っている、つまりヒットしている(=世間で流行している、よく聴かれている)音楽を上位順に並べたランキングと近似であるという、90年代のCDバブル的な感性が内在していることの表明だったりすると思うのだ。

でも、実際に時代は変わってきているし、たとえば配信チャート、カラオケチャート、YouTubeやニコ動の視聴数のような別軸のランキングも登場してきている。たとえばオリコンとレコチョクの上半期シングルランキングを見ても並びは全然違う。

上半期ランキング特集『シングル&アルバムともにAKB48グループが1位!上半期の音楽シーンを振り返る』-ORICON STYLE ミュージック
http://www.oricon.co.jp/music/special/2013/musicrank0621/index01.html

上半期ランキング2013 シングル|レコチョク
http://recochoku.jp/special/1422/

「パッケージを売る」ということと「音楽を届ける」ということは、もはや全く別の事象になった。そして、その上で、今なおシングルCDが売り上げを伸ばし続けている。昨年に日本はアメリカを抜いて世界一の音楽ソフト市場になったけれど、今年も間違いなくそうなるだろう。世界的に見て、日本はとても特殊な音楽市場になってきている。この辺の話についてはさやわかさんの書いた『AKB商法とは何だったのか』が面白いのでオススメです。

AKB商法とは何だったのかAKB商法とは何だったのか
(2013/06/03)
さやわか

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■健闘する邦楽アルバムセールスと落ち込みを見せる洋楽勢



一方、アルバムの数字を見ると、ちょっと違った風景が見えてくる。


CDアルバム(邦盤)38,728千枚前年比100%
CDアルバム(洋盤)12,038千枚前年比88%
CDアルバム(合計)50,766千枚前年比97%



邦盤アルバムの売り上げ枚数は前年比100%。ミリオンを記録した去年のミスチル2枚同発ベスト盤が5月発売だったことを考えると、そこに匹敵する売り上げのアルバムが一枚もない状態でこの数字というのは、音楽業界的にはわりと明るいニュースなのかも。

で、シングルとアルバムの合計はこんな感じ。


CD合計(邦盤)63,979千枚前年比101%
CD合計(洋盤)12,387千枚前年比86%
CD合計76,365千枚前年比98%


こう見ると、洋楽のセールスが引き続き下落しているのがハッキリしてくる。CDセールスにおいては、邦楽はわずかに上昇、洋楽は対前年比15%近く落ち込むという数字になっている。ワン・ダイレクションのブレイクもあったし、話題作も多かったし、洋楽のセールスは持ち直してるんじゃないかな?と思っていたけど、そうでもないみたいだ。昨年末に以下の記事で「洋楽を聴く層はどんどん減っている」と書いたけれど、少なくともCDのセールスを見る限り、その状況は今年もさらに進行しているみたいだ。

第47回:いつの間にロック少年は「洋楽」を聴かなくなったのか? | DrillSpin Column(ドリルスピン・コラム)
http://www.drillspin.com/articles/view/526


■アナログレコードの逆転現象



一方、CDのセールスとは桁が3つ違うから全く違うボリュームの話なんだけれど、アナログレコードの売り上げ数字をよく見ると、ちょっと面白い状況が見えてくる。


アナログディスク(邦盤)186千枚前年比149%
アナログディスク(洋盤)266千枚前年比315%
アナログディスク(合計)453千枚前年比216%


2013年5月までの数字を見ると、実はアナログレコードの生産数は去年に比べて2倍以上の大きな伸びを示している。で、邦盤が前年比150%なのに対して、洋盤が前年比300%以上の市場拡大を果たし、それに貢献している。CDやDVD、Blu-rayにもここまでの数字の伸びはない。

2013年の上半期、あらゆる音楽ソフトの中で最も高い伸び率を示しているのは、実はアナログレコードだった。そして、そのニッチとはいえ好調な市場の拡大を支えているのは洋楽リスナー層だった。CDセールスを巡る状況とは全く逆の風景が見て取れるわけだ。

こういう状況が生じているのは海外でも同じで、アメリカでもiTUNESやAmazon MP3やSpotifyなど、いろんなデジタル音楽サービスが整備された00年代の後半から急激にアナログレコードのセールスが伸び始めているという数字がある。以下の記事を見ると一目瞭然。

過去19年分のアナログレコードの売上を図式化したインフォグラフィック| All Digital Music
http://jaykogami.com/2013/04/1617.html

で、毎年4月に開催されそういう流れの象徴になっているイベントが「レコードストアデイ」。日本でも開催されて、後藤正文(ASIANKUNG-FUGENERATION)が編集長を務める新聞『THE FUTURE TIMES』が、それにあわせた増刊号を作っていたりもする。

TheFutureTimes 増刊号
http://www.thefuturetimes.jp/archive/no04_extra/

僕もその中でインタヴュー担当したのだけれど、サカナクションの山口くんの言ったことには「なるほどなあ」と思わされた。

山口「(前略)アナログだと音が分離していないんですよ。全部の音が塊として出てくるんです。でもその良さは、体験しないとわからないんですよね。レコードプレイヤーも、スピーカーもいいものを用意して、ある程度の音量で聴かないとわからない。そういう状況が整ってないと判別しにくいけど、それでも、その違いを知った上で選べるようになるといいですよね。ミュージシャンと一緒に、レコードショップがそういう活動をしてもいいと思う」
――お店がそういう風にアナログレコードならではの音を体験できる場所になってもおもしろいですよね。
山口「CDショップによくある試聴機って、たいてい、安いCDプレイヤーに安いヘッドフォンがかけてあって、それで新譜を聴くようなタイプのものが多いじゃないですか。それって、かなりレベルの低い試聴体験だと思うんです。それだったら、オーディオルームを作って、いいスピーカーをドンと置いて、好きな音楽を聴いて“これ格好いい!"って思って買いたい。そういうお店ができたらいいなって思う」
――僕も、今年マイ・ブラッディ・バレンタインの新譜を買ったとき、正直、PCからイヤフォンで聴きたくなかったんですよね。どうせなら爆音で聴きたいと思って、深夜にリハスタを借りて大きな音でスピーカーで鳴らしたんです。
山口「わかる、それ。だから、自分の好きな曲を大きな音でいい環境で聴けるカラオケボックスみたいな店があったらいいですよね。みんな、それを望んでると思う。デカい音を出して騒ぎたいと思ってる音楽好きな子は多いと思うし、その子たちの欲求を満たすのはカラオケじゃ足りないんですよ。だって、もっといい音で聴きたいから。予言するけど、きっと10年以内にそういうお店ができると思う。できなかったら僕がやろうかな(笑)」

山口一郎 | TheFutureTimes
http://www.thefuturetimes.jp/archive/no04_extra/yamaguchi/


あと、今年久しぶりに会った旧知の人と話していて、「震災以降、CDを持つことに意味が感じられなくなってきた」という話を聞いたのも軽い衝撃だった。

なんでもそれまではCDを数千枚か1万数千枚か、AからZまで全部きちんと整理して几帳面に棚に並べていたらしくて。東京だから揺れはたいしたことなかったんだけど、CDは軽いから数千枚が全部床に雪崩れてしまった、と。しょうがないからとりあえずダンボールに詰めたんだけど、そこでふと気付いた。

この数千枚のCDは、すでに音源データとしてちゃんとHDDに取り込んでいる。だから、聴こうと思えばいつでも聴ける。特に大事なアルバムはアナログレコードで持っていて、それはそれで無事だ。そこで、ふと手が止まった。「今から並べ直そうとしているこのプラスチックのカタマリは一体何なんだろう?」と。で、その時から2年以上、CDを雑然と放り込んだそのダンボールに触ってない、という。

なんだかすごい話。だけど、今の時代、音楽を消費するという行為の全体において「CDを買う」「CDを聴く」って、一体どういうことなんだろうなあ、と考えさせられた話だった。

てなわけで、2013年の上半期のCDパッケージを巡るあれこれの話でした。最初は「今年上半期はこれ聴いた〜」みたいな話をしようとしてたらずいぶん大きな話になっちゃった。最後に順不同でお気に入りだった盤や曲を並べておきます。


Random Access Memories [12 inch Analog]Random Access Memories [12 inch Analog]
(2013/05/24)
Daft Punk

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ダフト・パンク『ランダム・アクセス・メモリーズ』
カニエ・ウェスト『イーザス』
きゃりーぱみゅぱみゅ『なんだこれくしょん』
ジェイムス・ブレイク『オーヴァーグロウン』
RHYE『WOMAN』
Ásgeir Trausti「Going Home」
サカナクション『sakanaction』
My Bloody Valentine『M B V』
渋谷慶一郎「終わりのアリア」
predawn『A Golden Wheel』
星野源『Stranger』
坂本慎太郎「まともがわからない」
Czecho No Republic「Festival」
VAMPIRE WEEKEND『Modern Vampires Of The City』
cinema staff「溶けない氷」
THE NOVEMBERS「children」
KANA-BOON「眠れぬ森の君のため」
andymori「宇宙の果てはこの目の前に」
illion「ESPECIALLY」
でんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」
きのこ帝国『eureka』
うみのて『IN RAINBOW TOKYO』
花澤香菜「happy endings」
上坂すみれ「七つの海よりキミの海」
ももいろクローバーZ『5TH DIMENTION』
筋肉少女帯「中2病の神ドロシー 〜筋肉少女帯メジャーデビュー25th記念曲」
amazarashi「ジュブナイル」
ブラック・サバス「God Is Dead?」
BABYMETAL「メギツネ」
ゲスの極み乙女。「ぶらっくパレード」
米津玄師「サンタマリア」
トーマ「ヤンキーボーイ・ヤンキーガール」
大森靖子「魔法が使えないなら」
豊田道倫「幻の水族館」
佐野元春『ZOOEY』
森は生きている「日々の泡沫」
tofubeats『LOST DECADE』
SMAP「JOY!!」


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