日々の音色とことば:

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Ophelia『楽園』

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今年はじめに聴いた音楽は、福井~京都を中心に活動するバンド・Ophelia(オフィーリア)のセカンド・アルバム『楽園』。

彼らとは古い知り合いなのだけれど、今回の音源はこちらが予想していたレベルを遥かに超えて素晴らしかった。初めて彼らのライヴを観たときに僕はその音楽を「コールタールの海に沈む薔薇」と形容したことがあったけれど、このCDにはそういう“闇”と“美”の世界が、とても鮮烈に描かれている。

ひょっとしたら、一聴して「おどろおどろしい」とか「暗い」と感じる人もいるかもしれない。メロディや言葉のセンスはわかりやすいポップ性を志向してはいないから。けれど、その音楽の中にはむせ返るような豊穣さがある。特に終盤3曲は圧巻。アコースティック・ギターの柔らかな音色、練り上げられたバンド・サウンド、そして朗々としたヴォーカルが、まるで絵巻のように幻想的な世界を作り上げていく。

「楽園」というタイトルが想起させるように、その物語は“原罪”の意識に背後から貫かれている。既に失われたものなのか、永遠に手に入らないものなのか、それともそもそも存在が許されざるものなのか。それはわからない。が、(言葉の本来の意味で)背徳的であり、だからこそ美しいものを、彼らは音楽に結実させている。サウンド・プロダクションもとてもクオリティが高い。

聴いていて、とても嬉しくなるような一枚だった。


楽園 Field of joy楽園 Field of joy
(2007/12/15)
Ophelia

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